礼法 担当
見神 美菜先生
人間の根本になる”自分を律する強いこころ”と”相手を大切にする優しいこころ”を子どものころからしっかり身につける、というのが本校の礼法教育の目的です。
子どもたちが礼法の授業で学んだ箸の使い方や玄関先でのマナーなどを、実際に家族や親戚の方たちに褒められたという話を聞かせてくれるのが、教える立場としては一番嬉しいことです。
学校の外に出てもふだんの生活の中でしっかりと実践してくれることを目標としています。
開校以来、本校では正課の授業として、1年生から6年生までの週1時間、学級ごとに「小笠原流礼法」の授業を行っています。
教育には「本物」の環境が必要であるとの創立者の考えから、礼法室は、玄関から床の間、土壁まで正式な日本建築にしつらえてあります。
授業を受けるために履き替えた清潔な白い靴下で、檜の香りが漂う部屋に入る時、幼いながらも心は洗練されます。
小笠原流礼法師範の先生から学ぶカリキュラムは、室町時代以来の武家の礼法が基本ですが、授業では礼儀作法の形の奥にある相手を思う心のあり方を学びます。
聖徳学園がめざす礼法教育の目標は『自己を律する強い心と相手を思いやる心を育てる』こととしていますが、特にその場にあったお辞儀と、正しい言葉遣いで挨拶できること、正しい作法で食事をすることなどを、6年間を通じて身につくよう指導しています。
「立つ」「座る」という基本姿勢や正しいお辞儀などの作法を学ぶ。
礼法の本質的な理解のため、日本人のこころのあり方などを学ぶ。
思いやるこころをかたちにし、高度な礼儀作法でのおもてなしを学ぶ。
6年間の授業を終えると卒業時に全員に、小笠原流宗家より、礼法許状「若葉の伝」が授与されます。