会食(昼食)・食育

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千葉県では数少ない昼の会食を提供する小学校です。土曜日も会食をいただいた後に下校となります。

月の会食メニュー
『栄養士からひとこと』

重陽(ちょうよう)の節句を祝いましょう

9 月になると、少しづつ秋の気配が近づいてきます。
3 月、5 月、7 月のコラムで触れてきた五節句の一つ、重陽の節句の季節です。他の節句は現在も広く親しまれていますが、この重陽の節句だけ影が薄くなってしまいました。
重陽の節句は「菊の節句」とも言われ、平安時代に他の節句と共に中国から伝わり、広く親しまれてきました。旧暦 9 月 9 日は今の 10 月初旬にあたり、菊の花が美しく咲き見ごろを迎える時期です。菊は邪気を払う力のある霊草と信じられており、重陽の節句には菊の花を観賞しながら、菊の花びらを漬け込んだお酒を飲んで、無病息災や不老長寿を願ってきました。現在の 9 月初旬は残暑で、まだ菊の花が咲かない時期であるため、季節感とあまり合わないということでだんだん廃れてきてしまったのかもしれません。
この重陽の節句は秋の節句でもあったため、作物の収穫祭としても祝われてきました。この収穫祭は、九州地方の「くんち」の礼祭として受け継がれており、中でも「長崎くんち」は国の重要無形民俗文化財にも指定されている歴史あるお祭りです。
食用菊は刺身の飾りに添えたり、花びらは和え物に使われる、日本の伝統的な「エディブルフラワー」(食用花)です。高い殺菌・解毒作用があり、刺身と一緒に食べることで抗菌作用が期待できます。そのほか、抗酸化作用のビタミン C、血行を良くするビタミン E、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミン B2 などアンチエイジング効果の他、独特の苦みのもとであるイソクロロゲン酸には発ガン抑制作用や血糖上昇抑制効果が期待されています。
菊の花をお浸しにする場合は、苦みの強いがくの部分を取り除き、酢を入れた熱湯でさっと茹で、すぐに冷水で冷ましてしっかり水気を絞って使用します。青菜やキノコと合わせてお浸し、酢の物、胡麻和えなど、美味しく食べられます。
また、この節句は「栗節句」とも言われ、栗ご飯を食べる習慣もあります。江戸時代ごろから庶民の間で始まった風習と言われています。お月様のように黄色く丸い栗を食べ、子供から大人までみんな揃ってお祝いしたのでしょう。
秋の味覚が美味しい時期です。しっかり食べて、残暑に負けない体を作りましょう。
※小笠原流礼法では「節句」を「節供」と表記しています。

食とは

学年を超えた明和班単位による食育を通じて、思いやりの心や食事のマナーを身につけます。

毎日全校一緒に、学年の枠を超えた明和班で会食します。高学年が低学年の隣に座り、配膳や食事の面倒を見ます。「きらいな食べ物も少しだけ食べよう」「礼法でこうだったよね」など、学年が異なる立場でのかかわりを通じて、たくさんのことを学んで成長していきます。箸の持参など、環境保護に対する意識づけも行っています。
※感染症対策で、活動内容等が異なる場合があります。

堂(じきどう)

食堂と書いて「じきどう」と読みます。この言葉はもともと、お寺で僧が食事をするための場所という意味です。本校では、全校児童が集まって食を通して学び合う場ととらえています。

明和班のみんなが揃ってから、高学年がご飯やお味噌汁をよそい、 ほかほかと湯気の立った食事を頂きます。おかずも温かいまま提供できる「温カート」を使用しています。平成22年度に導入した厨房の「スチームコンベクション」というこの機械は、調理をしながら蒸気を出すことができ、美味しくて栄養満点の食事をいただくことができます。
※感染症対策で、活動内容等が異なる場合があります。

物アレルギーについて

食物アレルギーをお持ちのお子さまには、対応食の用意をしています。あらかじめ、ご申告いただいたアレルゲンが含まれるメニューが会食に出される場合は、その児童用の会食を別プレートに用意して、配膳しています。

育について

本校では食育という言葉が世の中に普及する前から、会食を通じて食育を実践しています。本物教育の一環として有田焼の食器での食事をしているのも、その一つです。

毎週水曜日には、様々な食物のなかから1つ、食物について栄養士の方に語っていただいています。

また、隣接した「聖徳の子農園」で農作物を育て、それを調理してみんなで食べるという機会もあります。
※感染症対策で、活動内容等が異なる場合があります。

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