聖徳大学附属小学校
校長 三須 吉隆
保護者の皆様におかれましては、日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。本日より6月。一学期もあっという間に中盤に入ります。
5月19日の運動会では、ご参観誠にありがとうございました。本年度も、保護者の皆様には、ご理解と沢山のご配慮とご協力をいただきました。感謝申し上げます。お陰様で運動会を無事やり遂げることができました。子どもたちは、「運動会ができる!」という素直な喜びが全身から溢れていました。まさに嬉々として運動会を楽しんでいました。最後まで保護者の皆様が送ってくださった沢山の応援の拍手と声援も、子どもたちの励みとなりました。ありがとうございました。
赤組も青組も、そして、どの学年も、最後まで全力で競い合う姿、全身で表現する姿が、躍動感に溢れ本当に素敵でした。心から感動いたしました。4・5・6年生の係活動のキビキビとした姿も、頼もしく素晴らしいものでした。運動会の成功をしっかりと支えてくれました。
運動会後は、皆でやり遂げたこの体験を、一人ひとりが「振り返り」にまとめました。
子どもたちの「振り返り」から、いくつか紹介いたします。
・らじおたいそうを、おかあさんたちにいっぱいほめられてうれしかったです。(1年)
・らいねんは、もっとみんなとちからをあわせて、かちたいです。(1年)
・どの学年も、全力・集中・きりかえをまもってきょうぎに取り組んでいました。やっぱり、れんしゅうのせいかがはっきできているな、と思いました。(2年)
・うんどうかいは心をつなぐたいかいなんだなということを、ことしのうんどうかいで知りました。とてもゆたかなうんどうかいになりました。(2年)
・台風の目の練習のときは、ジャンプがこわくてまたいでいたけれど、当日は知らないうちにジャンプをしていて心をおどらせました。(3年)
・家に帰ったらお父さんが「あの大玉おくりは見ている人もまきこむからおもしろい」と言いました。(3年)
・リレーのバトンパスで時間ロスになるのはいやだったので、家で父さんと練習をして、当日は上手にできました。リレーでは、あきらめない力を持つことを学びました。(4年)
・自分は台風の目の青組のリーダーになり、声がかれるぐらい大きい声でかけ声を言いました。いっぱいアイデアを言って、練習の時も全力でやりました。(4年)
・運動会で、みんなで協力することや、最後まであきらめないことを、さらにできるようになりました。今回学んだことを生かして、来年の運動会やふだんの生活をがんばりたいです。(4年)
・棒引きやリレーで失敗した時も励まし合って協力することができました。(5年)
・運動会を通して、真剣な時と楽しむ時の区別ができるようになりました。(5年)
・これまでの表現はかわいく踊っていたけれど、今回のソーラン節はみんなで鳥肌が立つような踊りができました。(5年)
・チーム競技は作戦で勝ち負けが大きく変わったりすることを、あらためて実感しました。(5年)
・吹奏楽では楽譜通り吹けたけれど、もっとたくさん練習して、来年は音を大きくきれいに出せるようにしたいです。(5年)
・全力・集中を続けると結果がくつがえることもあるのだと思いました。これは中学受験にもつながります。少し無理のあるチャレンジ校に挑戦する際も最後まで全力で集中して取り組むことが合格を勝ち取ることになると思います。全力を続けることは大逆転につながる。最高の最後の運動会でした。(6年)
・今年の運動会は、全力・集中・きりかえを本気でできた運動会でした。高学年だけでなく低学年までメリハリをつけられた、私にとって史上最高の運動会でした。(6年)
・私は赤組なので負けました。なので今、とても悔しいです。でも、この気持ちがあるということは全力でやっていたという証拠です。(6年)
・ソーラン節の和太鼓では、班の子たちが見ているから頑張ろうと思いました。指につけるキラキラがとれても気にせず、10000%で踊りました。最後のキメポーズで空を見上げたら、心が清々しく、やり切った、と感じました。先生がおっしゃっていたのはこれだったのか、と思いました。(6年)
・もうこの聖徳小という場で運動会をやることは二度とないけれど、この6年生のメンバーで、この全校で、和のバトンをつなぎ合ったことは必ず思い残そうと思っています。そして、先生が「よく頑張った」と本気でほめてくださったことも絶対に忘れません。(6年)
・この運動会を通して感じたことは応援の大切さです。特に大切さを感じたのは選抜リレーの時です。同じクラスの子が応援してくれているのを見た時に、自分はもっと速く走れるはずと声援が自信に変わりました。私の運動会は、必ず次にもつながります。(6年)
これらの「振り返り」からは、活動に対する、その学年ならではの捉え方、心の動き、「運動会」を通して子どもたちの心と身体が成長している様子が伝わってまいります。
「振り返り」とは、「成果と課題」を意識してまとめていく学習実践です。今回であれば、「運動会」という学習を通して「自分はこんなことができるようになった」「今までの自分だったら、ここまで頑張れなかった」のような成果、自分自身の向上的変容・成長や、仲間や上級生の頑張りに気づき影響を受けたことを、自ら振り返り自覚すること。また、「今回の取り組みはここが残念だった」「さらにこうすれば良かった」のような課題に気づくこと。「振り返り」は、やり遂げた自分に自信を持つことにつながり、次の学習に向けての意欲につながるものです。それぞれの学年の発達段階で、そして一人ひとりに、全く違う「振り返り」があります。正解は一つではありません。これからも様々な学習後、「振り返り」を重ね、子どもたちの成長につなげてまいります。
さて、次は、いよいよ「望月校外学習」です。保護者の皆様も、お子様とともに、ご家庭でのご準備、体調管理をよろしくお願いいたします。