「努力したら負けだ」。社会学者/作家の古市憲寿(ふるいち・のりとし)氏の言葉です。
『「努力」より「好き」でできることを仕事に』という求人サイト広告のコラムの中にありました。(朝日新聞2019年9月13日)
古市氏は、ご自身の働き方について「なるべく自分が努力と感じずにできること、何時間でも無我夢中で没頭できることを仕事にするようにしています」と述べています。
「好きこそものの上手なれ」ということわざの通り、「好き」でやってる人に「努力」で太刀打ちできません。苦手なことを「努力」で克服しようとするよりも、「好き」なことを徹底的に追求する方が、将来の仕事に役立つことでしょう。
『AI時代「好き」こそものの上手なれ』という朝日新聞のコラムに、博報堂生活総合研究所所長の石山修三氏の「人間にとっては『好き』が最後の価値になるのではないか」という言葉が紹介されていました。(2017年1月10日)
難関私大合格レベルまで達したAIが次々と人間の仕事を奪っていく近未来社会。AIが最も苦手とする領域とは…それが「好き」。将来のため、この機会を生かして、徹底的に自分の「好き」を追い求めてみるのはいかがでしょうか。
「好きこそものの上手なれ」は中国語で「兴趣(=興味)是最好的老师」。「好き」こそ最高の先生。
一方、苦手なことを「好き」になって克服するという手もあります。「好き」になるための「努力」をする、とでもいいましょうか。苦手な教科は、まず「好き」になる努力をするのも手です。