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2023.02.02
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『聖徳の子』としての成長の実感

 聖徳大学附属小学校  校長 三須 吉隆

 2月に入りました。ここ数日、朝の気温はマイナスが続き、寒さが厳しい季節となりました。そのような中でも子どもたちは、毎朝校門で迎える私と元気一杯「おはようございます!」と挨拶を交わし登校しています。清々しく素敵な挨拶のお陰で、寒さも吹き飛び、心があたたかくなります。しかも、きちんと立ち止まり、ていねいに一礼をして挨拶をする「停止礼」が身についている子がとても沢山おります。さすが「礼法」を学ぶ「聖徳の子」です。こうした、ささやかながらも確かな成長を肌で感じることができる瞬間は、とても幸せです。心から感動いたします。

本年度も、子どもたちに可能な限り豊かな経験をと、「明和班活動」、縦割り班を活かした活動に関して、策を講じた活動を様々な形式で実現させました。そして、人と人との『心のつながり』を重視し、「できること」を新たに生み出してまいりました。実際、実施するごとに、一回の教育活動から子どもたちの得るものの大きさと子どもたちの無限の可能性、そして一回一回の教育活動の価値を実感いたしました。

本年度も、広い校庭、体育館、ふれあい広場等の豊かな空間のお陰で、明和班交流活動、明和班での農園作業、明和班清掃等が実施できました。

これらの活動を通して成長する姿を実感できた極めつきは、6年生です。最高学年の6年生の班長さんの頑張りが光る様子を目の当たりにし、下級生への心遣いや思いやり、愛情に溢れる言動に、私たちは感心いたしました。各活動の下準備をしている段階から下級生の気持ちを真剣に考える班長さんの素晴らしい言動が多々みられました。私たちの想定をはるかに上回る活躍ぶりに、心から感動いたしました。

確かに本年度も、明和班の全校での活動は限られた時間でありますが、6年生の心の中には1~5年の間にそれぞれの学年の立場で体験してきた積み重ね・宝物が確実に存在し、それが今開花しているのだと実感いたします。6年生は間違いなく「聖徳の子」として成長していました。実施回数が少ない現実をものともせず発揮した底力は見事でした。

例年2月・3月に実施しております卒業関係の諸行事も実施方法・実施内容に策を講じて展開することとなります。「卒業生を送る集会」もその一つです。本来であれば、あの吹き抜けの「ふれあい広場」に全校児童で集まり、保護者の皆様にもご来校・ご参観いただき、卒業生の皆さんに最高学年として一年間学校を支えてくれたことへの感謝の気持ちを皆で届ける集会を実施するところですが、全校での実施、保護者の皆様のご来校ともに、まだ慎重な対応が必要な状況です。

 本年度は3/2(木)に「1・2・5年生の部」「3・4年生の部」の二部制で実施いたします。会場は体育館です。卒業生が控えている会場に、1~5年生が入れ替り卒業生との時間を過ごします。下級生は自分の明和班の班長さんへ、感謝の気持ちを込めて書いたお手紙や手作りの贈り物を届け、卒業生は下級生に「卒業演奏」を贈ります。形は違えども、それぞれに込める思いや感動はかけがえのないものとなることでしょう。当日1~5年生に披露される演奏や集会の様子は、後日動画配信いたします。配信の詳細は後日あらためてお知らせいたします。卒業生全員で心を一つに合わせて届ける渾身の演奏を、是非ともご視聴ください。

そして、現在、実施に向けて大きく前進しておりますのが「修学旅行」です。5年生は、3月下旬、「シンガポール修学旅行」の再開。6年生は、卒業前の2月中旬、旅行先は国内、日光・那須方面を中心とした旅程にて計画しております。どちらも実施を実現させるため慎重に準備を進めてまいります。

2月からのこの時期は、どの学年も、学年の総まとめを意識し、子どもたちが達成感を味わいながら、希望を持って次の学年、そして進学する学校に羽ばたいていくことができるように、学習・生活に取り組んでおります。子どもたちが日常の様々な場面で、「自分ができるようになり成長したこと」を確かめ、それをお互いに認め合い励まし合い、自信を持てるよう導いてまいります。 寒い日が続いておりますが、少しずつ近づく春のおとずれとともに、新たな学年を思いながら、一日一日を大切に、学校生活を進めてまいります。

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