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2025.02.03
#校長室だより
私たちの校庭の素晴らしき樹々

校長 三須 吉隆

新年を迎え、早いもので1ヶ月が経ちました。子どもたちは、毎朝「おはようございます」と元気にあいさつをして登校しています。私よりも先に大きな声であいさつをする子や目を合わせてしっかり礼をする子。心のこもったていねいな停止礼がきちんと身についている子も、とてもたくさんいます。校門で子どもたちを迎えている時、冷たい空気の中に明るい声と笑顔が溢れると、心がほっとあたたかくなります。

さて、私たちの附属小学校は、校舎の周りが一周全て樹木で囲まれ、本当に緑あふれる校地を持つ学校です。この自然の豊かさは、公立・私立問わず、本校ならではの素晴らしいものです。特に「校庭」は、私も大好きな場所の一つです。現在、高木低木含め、校庭・校地内には、約450本の樹木があります。四季折々、色や姿を変える様子に触れることができます。例えば、今、葉は落ちてしまい全くありませんが、枯れているのではない樹木。反対に、こんなにも寒い季節にも葉の色を変えることなく豊かな緑をたたえる樹木もあります。その違いに驚きを感じる機会があること…。これも本物の環境のよさです。

実はこの校庭には毎年2月下旬に、必ず1本ずつ増えてきた木があります。それは「梅の木」です。本校には、第1回卒業生の時から、卒業を目前にした6年生の手で、校庭に「卒業記念植樹」として「梅の木」が植えられる伝統があります。校庭の様々な場所に、36本の梅の木が育っています。本年度も、これから第37回卒業生となる6年生の皆さんの手で37本目が植樹されます。

「梅の花」には多くの花言葉があります。「高貴」「高潔」「不屈の精神」「忍耐」などです。梅が花開くのは、まだ冬の冷たい風が吹いている厳しい寒さの残る時期です。そのなかで美しく花を咲かせる姿からつけられた言葉なのでしょう。初代校長であり、前学園長の川並弘昭先生は、この言葉のなかに卒業生の晴れの姿、未来に歩みだす姿を重ね、初代卒業生の記念植樹を「梅の木」とし、思いを託したのかもしれません。校庭を見て回りますと、下に写真を掲載いたしましたプレートを発見できると思います。

この時期は、どの学年も、学年の総まとめを意識し、子どもたちが達成感を味わいながら、希望を持って次の学年、進学する学校に羽ばたいていくことができるように学習・生活を進めております。子どもたち同士も、たくさんの目標や希望を語り合い、そして、それらをお互いに認め合い、励まし合っていける集団でありたいと深く思います。子どもたちが日常の様々な場面で学習や生活を振り返り、自分ができるようになり向上したこと、成長したことを確かめながら、それらを自信につなげていけるよう導いてまいります。 まだまだ寒い日が続いておりますが、少しずつ近づく春のおとずれとともに、新たな学年を思いながら、一日一日を大切に、学校生活を進めてまいります。

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