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2019.12.19
「担任」やってみた [ 檜貝 道郎 ]

月曜日の早朝。

1本のLINEが入った。

担任のK先生からである。

「インフルエンザにかかった」

衝撃が走った。

呆然としたのも一瞬、気を取り直して担任代行としての仕事を確認し、教室へ。

「先生、〇〇はどこ?」

「先生、次は何するの?」

「先生、きゅうり食べてる?」

必要な話の合間に、どうでもいい話が時々割り込んでくる。

何とか4校時が終わり、下校時間となった。

疲れた・・・。

担任って、こんなに疲れるものなのか・・・。

そもそも専科と違い、移動距離が長い。

おかげで今週は1日で12、000歩越えを連発し、健康この上ない生活である。

提出物、配布物、出欠席の確認などの基本的なことから、体調不良者の対応などイレギュラーなことまで担任は周りと協力しながら行っていくのだ。

音楽専科は基本、授業を中心に行えば何とかなるが、担任はそれ以外に気を配る場面が非常に多い。

つくづく思った。

「担任って、すごい‼」

やっと今日終業式を迎え、無事滞りなく終えることができた。

確かに大変な仕事だが、子どもたちの「2学期楽しかった」という言葉に救われたような気がした。

担任のいいところは子どもたちとの「距離感の近さ」だと思う。

子どもたちと喜びと苦しみを共有する「集団」としての結びつきは、なかなか専科だけでは得にくいものがある。

この4日間は、忘れられない貴重な体験となった。

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