茨城県にある筑波山は、福島県白河市南部から茨城県と栃木県の県境付近を南下する八溝山地(やみぞさんち)南端に位置する低山です。山頂が西側の男体山頂(標高 871㍍)と東側の女体山頂(標高 877㍍)の二つある双耳峰(そうじほう)。最も標高の低い日本百名山としても有名です。
親子で日帰りで「楽しめる」貴重な山なのでご紹介します。※「楽しめる」といいましても、相応の体力が必要です。
駐車場は大鳥居手前を左に曲がった、市営第3駐車場へ。市営駐車場の中では一番登山口(御幸ヶ原コース)に近いので便利です。一日500円。到着したのは朝7時45分でしたが、もう結構埋まっていました。
AM8:00 トイレを済ませ、飲み物を買って出発。この日(1月2日)は一人500ml麦茶1本で足りました。服装はジャージですが、足元だけはCaravanのトレッキングシューズ。子どもは運動靴でも大丈夫です。
筑波山神社を通って登山口へ。筑波山神社の大杉が立派です。本殿のように立派な建物は、実は拝殿です。本殿は男体山頂と女体山頂にあります。筑波山をご神体とする筑波山神社は、拝殿から山頂までの約370haが境内です。山が境内というたいへんありがたい山なのです。
AM8:15 いよいよ御幸ヶ原コース登山口へ。ケーブルカー沿いに登る御幸ヶ原コースは、筑波山登山道の中でも険しいコースです。でも幼稚園生もがんばってのぼっていました。
こんな道が続きます。階段になった楽な道もあれば、岩がゴロゴロする険しい道もあります。途中には休憩所もあります。
AM8:50 途中、ケーブルカーを見られるポイントもあります。
AM9:10 巨岩を見ながら登ります。途中、「つくばねの 峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる」の歌で有名な男女川(みなのがわ)の源流も見られます。
結構きついです。同行した娘たちは「帰りはケーブルカー」といっていましたが…。
AM9:40 男体山頂と女体山頂の間にある御幸ヶ原に到着。見晴らしバッチリです。ここで休まず、男体山頂へ。
男体山頂からの眺め。霞ヶ浦がよく見えます。4月には霞ヶ浦周辺でフルマラソンを走ると思うと、感無量です。御幸ヶ原に戻り、女体山頂へ。途中、パワースポットのガマ石があります。女体山頂からの眺めも絶景でした。
女体山頂から御幸ヶ原に戻る途中で、早めの昼食。うどんがマストです。
御幸ヶ原から徒歩1分の紫峰杉とブナの巨木もご覧ください。なんだかご利益がありそうです。
御幸ヶ原では名物の「幸福だんご」。特製、くるみ味噌だれ。ボリュームたっぷり。ケーブルカー乗り場のとなりのお店にあります。
トイレを済ませ、下山。くれぐれも足元にはご注意ください。途中休憩を取らずに一気に下りました。12:55 登山口着。標高差約600mを、途中休憩・昼食も入れて約5時間の山行(さんこう)でした。
おみやげは沼田屋のカリントウ饅頭をどうぞ。駐車場から車でかなり下ったところにあります。
【所感】
行きでは、すいすい登る小学生に追い越されたり、帰りは、年上の男性にあっという間に追い抜かれたりと、登山の体力とセンスのなさを痛感しました。舗装路とは違う、起伏や傾斜のある山道をいかに効率よく歩き通せるかが課題です。
ガソリン代約2000円、駐車料金500円、飲み物600円(4人分)、昼食約4000円(4人分)、お土産1400円(かりんとう饅頭10個)。家族4人が1万円弱で一日楽しめる日帰り登山はおススメだと思います。
【情報】
筑波山地域は日本ジオパークに認定されています。筑波山をきっかけに、地球の成り立ちや、地域資源の保全や教育、持続可能な開発にも興味が持てたらと思います。大鳥居近くの観光案内所でジオパークのパンフレットがもらえます。
【注意】
筑波山は低山とはいえ遭難事故が発生しています。無理のない計画、登山に適した服装や携行品など、事故防止に努めましょう。※軍手などの手袋もあると便利。
登山中は暑くなりますが、この時期、山頂付近は寒いこともあります。温度調節のできる服装が便利。
【参考】
2023.01.02【ブラヒロシ】2023新春「筑波山」登山
2022.01.04【ブラヒロシ】新春「筑波山」登山
2021.01.11【登山ノススメ】鋸山
2019.08.15【ブラヒロシ】2019まめ記者講習会inつくば
2019.05.05【ブラヒロシ】平尾山登山
つくばジオミュージアム ※まだ行ったことがありません。