図工『デザイン』改め図工WS(ワークショップ)。せっかく定着した『デザイン』という呼び名を改めた、その理由は…本来の意味の「デザイン」と紛らわしいから。
将来役に立つ力を育てるという意図で、二重かぎかっこの『デザイン』としたのですが、話し言葉では本来の「デザイン」と違いが分かりません。「そんなこと、最初から分かっていたじゃないか」とのご指摘も当然のことですが。
ではなぜ図工WSなのか…。将来もっとも役に立つ力は何か?を考えた時、「それは、子どもが自ら学ぶ主体性」との考えに至りました。それなら主体性を育てるにはどうすればよいか?教師が一方的に教える授業ではなく、子どもたちが互いに知恵を出し合い、授業自体を「創っていく」ようなワークショップスタイルが望ましい。それで図工WS!
その背景にあるのが…VUCA(ブーカ/Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ))という言葉が示す「予測不能な」未来です。正解のない時代を生き抜くためには、子どもが自らの頭で考える「主体性」が不可欠です。我々のような「古い」考え方を超える「新しい」考え方を、主体的に生み出していってほしいのです。
2年生の絵画授業「すきなことなあに」という題材です。「すきなこと」を思考ツール「マンダラート」を使って、話し合わせました。一人で考えるのではなく、ペアで話し合わせるのがWS的。
これがその「マンダラート」。アイデアが出すぎて、枠の外にも書いています。
その場で子どもの顔を写真に撮り、隣りのパソコン教室で即プリントアウト。頭の中で考えた「すきなこと」と、出力された自分の姿を組み合わせて描きます。
黒板の下に並べてあるのが、この日の成果。来週も続きます。
微力ではありますが、児童の主体性を育てるべく、授業改善に臨んでいく所存です。