毎年、6年生の卒業記念文集には自作の曲の楽譜を載せています。
いつもはいわゆる「卒業ソング」を作っているのですが、今回は少し趣向を変えてみました。
6年生の最後の授業で、私は子どもたちに「尊敬する人を見つけなさい」と話しました。
私にとっての「尊敬する人」は父です。
頑固者の父ですが、福祉関係の仕事をしており、人の役に立つ仕事をしていました。
知識量が豊富で、クラシック音楽一つとっても私よりも詳しいほどでした。
私が小さい頃はよく釣りに連れて行ってくれたものです。
夫婦仲も良好で、喧嘩しているところを見たことがありません。
3年前に他界しましたが、父には感謝するばかりです。
そんな父のことを曲にしてみました。
「大きな背中」
誠実であることに誇りを持つ あの人の背中は大きく見えた
不器用で誤解を生むこともあったけど 確かな自分を持っていた
僕が知るあの人は小言をつぶやいてばかり
ちょっとしたことにイラついていた
でもその博識と生真面目さに 何度驚かされたことだろう
人のために尽くすその凛々しさに胸を打たれた
誠実であることに誇りを持つ あの人の背中は大きく見えた
不器用で誤解を生むこともあったけど 確かな自分を持っていた