理科の授業で、モンシロチョウを育てています。たまごの観察から始まりました。
1mmよりも小さなたまご。虫めがねで見てやっと見つかりました。
そして、幼虫の観察。
ニョロニョロしている青虫を見て、怖がっている子もいました。それでも、幼虫のお世話が始まると、皆責任を持って大切にお世話をする子ども達。幼虫が苦手な子には、虫の大好きな子が毎日ついて、お手伝いをしてくれていました。
だんだん青虫くんが可愛くなってきている様子。
でも・・・
お世話を初めて数日後、次々に青虫が動かなくなっていきました。
実は、外にいるモンシロチョウの幼虫のほとんどは、寄生蜂のアオムシコマユバチが寄生しているそう。今回育てている青虫たちは、外から連れてきた青虫でした。なので、すでにアオムシコマユバチにたまごを産み付けられていたようです。
子ども達のショックをうけている姿を見て、涙が出そうになりました。
それでも、1つの班だけは生き残って、幼虫からさなぎになることができたのです。みんなで、そのさなぎが羽化できことを祈りながら、見守り続けました。
すると!
土曜日の3時間目が終わった時、さなぎから羽化したモンシロチョウが!!
中休みまではさなぎだったので、3時間目の間に羽化したようです。
子ども達から拍手がおこりました。目がキラキラ輝いていました。
ミニ作文に、一人一人の思いが込められていました。
「はじめは青虫が苦手でしたが、だんだんそだてているうちにかわいいと思うようになりました。」
「アオムシコマユバチにたまごをうみつけられて、アオムシが死んでしまったのでとてもかなしくなりました。」
「いのちって本当に大切だと思いました。」
「生きるということはとてもたいへんなことだと思いました。」
「あんなに小さかったアオムシがさなぎになって、モンシロチョウになるなんてすごいなと思いました。」
生命の誕生を間近で見るって、なんて素敵なことなのでしょう。
外で何気なく見かけるモンシロチョウも、がんばって生きているのだなぁと見方が変わりました。