2年生の2学期最初の図工ワークショップ(WS)は、土粘土をつかった立体造形です。
教科書では「グアナコ」という言葉から想像した生き物をつくる題材ですが、教科書に作例が載っているので、ほかの言葉にしてみました。
その言葉は…「クラムボン」。光村図書の6年生国語の教科書に掲載されている「やまなし」という物語に出てくる、宮沢賢治の造語です。この「やまなし」、私も小学生時代に教わりました。40年にも亘って掲載されつづけているなんて、教科書会社のこだわりを感じます。
会話文を子どもたちに提示してみました。
最後の「知らない。」の後、「あっ、知ってる」、という子どもがいました。「やまなし」を読んだことがあるそうです。聖徳の子の教養レベルの高さを感じました。
この会話文から想像した、「クラムボン」の特徴を、思考ツール「マンダラート」に書いていきます。すぐにつくらず、まず考えさせるのが、図工WSのこだわりです。
書いた特徴の中からいくつか選び、それを絵に表現します。子どもにしかかけない、かわいらしい「クラムボン」が現れました。
いよいよ土粘土でつくります。油粘土ではなく、陶芸用の土粘土でつくるところも、図工WSのこだわりです。
頭や手足を別々につくり、最後に合体させます。
形ができました。
成品の一例です。
子どもと一緒につくった私の作品です。先生もつくっちゃうところも、図工WSのこだわり?
このあと十分乾燥させて、700度で素焼きを行います。焼成中、爆発しないことを祈るのみです。