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2020.01.20
2020 チャレンジの年に! [ 久保田 直子 ]

3学期がスタートして2週間がたちました。子ども達は、すっかりいつものペースに戻り、学校生活を満喫しています。

さて、2020年の占いを見たら、なんと、私のやぎ座・O型の運気が一位。どうやら昨年は、チャレンジ一年目の年だったようで、今年は、更にステップアップする年らしいです。

振り返ってみれば、昨年は、外部の研修にたくさん参加をし、多くを学びました。また、その研修会で出会った演出家の方に声をかけていただき、夏には、いじめをテーマにした舞台、畑澤聖悟さん脚本の「親の顔が見たい」に出演。かなり重いテーマでしたが、絶望の中に希望を見いだせるように、また、だれもがいじめを「我がこと」と捉えてもらえるようにと、7名の現役教員と5名の俳優さんとで本気で語り合いながら舞台を創り上げました。5回公演でしたが、700人を超えるお客様に見ていただき、朝日新聞や東京新聞にも取り上げていただきました。

始めは、台本を持ちながらの稽古は一切せず、作品に描かれている作品全体のテーマ、ストーリー(中心的事件)の軸、各登場人物のキャラクターを全員で解釈しながら共有していきました。台本には書かれていない場面を役者達が自ら解釈し想像していきます。「演出家が付けた段取りに、台詞を覚え、抑揚をつけて演じるのは誰でもできるが、それでは生きた言葉にならない」ということで、役者がこうだと思ったら自由に発言したり、自信を持って動いたりできる場を提供してくれました。演技に迷い質問をすると、いつも、「あなたは、どう思う?」とか、「やってみたら?」と投げかけてくれて…。正解がないから、私もあれやこれやと試すようになり、そのうち、演出家を頼らずに演者同士で対話をし、模索をし、気付いたら主体的に作品と向き合うことができました。

今回の稽古を通じて、演出家と学級担任の仕事は、本当に似ているなと感じています。そして、演劇的手法は、学校の教育現場にも応用できると確信しています。そこで、さっそく新たな取り組みにもチャレンジしてみました。校外学習で、スイミーの絵本を用いて行った「アプライド・ドラマ」(上演を目的としない応用演劇)です。午前中のニジマスつかみ体験とリンクして、ひとりぼっちになったスイミーの心情に自然と寄り添うことができました。また、文化祭では、スイミーの音楽劇に、アプライド・ドラマで経験した遊びを取り入れ、舞台の上で大いに遊ぶこともできました。まだまだ研究し始めたばかりの領域ですが、自分の目指す方向性が見えてきた気がします。素晴らしい出会いに感謝しつつ、今年もステップアップできるようチャレンジし続けたいと思います。

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