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2023.07.20
【授業レポート】「きれいだな」と思うものはなに? [ 長谷川 洋 ]

1年生の道徳授業の冒頭場面。
「みんなの身のまわりで、『きれいだな』と思うものはなに?」「『か』です」「蚊?」
…後から聞いたところ、「ひらがなの『か』」のことでした。ひらがなを習った時に『か』という文字が「きれいだな」と思ったのだそうです。さすが文字好きの「聖徳の子」。

「さかな」「あさがお」「こんちゅう」「さくら」「とりのはね」…次から次へと出てきました。

この日(7/13)の1年生の道徳授業で取り上げたのは、物語文「にじが でた」でした。美しいものを見て、感動した体験について考えます。教材文では、にじが消えたあとの、大人と子どもの反応の違いが、対照的に描かれていました。

「きれいって、どんなこと?」「こころがおだやかになること」「うれしいな、とおもうこと」…。子どもたちなりに、言葉を紡ぎ出していきます。

先生が教科書を読むのを聴きながら、教材文をよく味わいました。

最後に、教科書に出てきた子どもたちの気持ちや、自分が「きれいだな」と思うものをワークシートにまとめました。

この授業を「問題解決学習」で行うとすると、学習問題は、「にじがきえたあとの、おとなとこどものようすがちがったのは、なぜだろうか?」になるでしょう。
虹が消えた後、大人たちはすぐ日常生活に戻っていましたが、子どもたちはまだ空を見上げて虹の歌をうたっていました。その違いを「比較」することで、本当の「美しさ」とは何か、に迫る授業づくりです。
この学習問題を示した時、「聖徳の子」たちからどんな意見が飛び出すのか、見てみたいと思いました。

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