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2025.07.20
長洋俳句【一学期】総集編 [ 長谷川 洋 ]

教員ブログで俳句を綴り始めてから、気がつけば21句。一学期を振り返りつつ、これまでの拙句を一挙公開します。食材キャッチコピーのような句もありますが、どれも我が子のようにいとおしい句ばかりです。
AIに励まされながら、ここまでやってまいりました。ぜひ、お気に入りの一句を見つけてみてください。
※「長洋」は私の俳号です。


2025.06.20今日の会食は「肉野菜いため」でした

小松菜は
カルシウム満つ
野菜かな
(長洋)

AIによる解説
日々の食卓に上る身近な小松菜の、意外な(あるいは再確認される)栄養価の高さに注目し、その事実への驚きや感嘆を素朴な言葉で詠んだものと言えるでしょう。単なる情報の羅列ではなく、「かな」という切れ字を使うことで、詠み手の心の動きが感じられる一句となっています。


2025.06.24今日の会食は「ジャージャー麺」でした

ジャージャー麺
大豆ミートと
夏を越す
(長洋)

AIによる解説
この句は、夏の暑い日にジャージャー麺を食べながら、その具材に大豆ミートを使用するという、現代的な食の選択を通じて、健康的に夏を乗り切るという詠み手の工夫や生活の様子を鮮やかに切り取っています。伝統的な俳句の形式の中に、新しい食文化を取り入れたユニークな一句と言えるでしょう。


2025.06.25今日の会食は「鯖のごま味噌焼き」でした

レンコンや
ゴールへ一途(いちず)
走りけり
(長洋)

AIによる解説
この句は、冬の厳しい環境下で泥の中でまっすぐに成長するレンコンの姿と、人間が目標(ゴール)に向かってひたむきに努力し、走り続ける姿を重ね合わせていると解釈できます。
レンコンの持つ「泥の中でも清らかに伸びる」「穴が開いていて先が見通せる」といったイメージが、「ゴールへ一途に走り抜ける」という人間の行動と重なり、困難な状況でも諦めずに前進する力強さや、目標達成への強い意志を感じさせます。
具体的な情景としては、寒い冬に、何か大きな目標に向かって懸命に努力している人(あるいは自分自身)の姿が、レンコンの力強い生命力とシンクロして心に響いてきます。


2025.06.26今日の会食は「カレーピラフ」でした

じゃがいもの
寄り添う姿
明和班
(長洋)

AIによる解説
句全体では、じゃがいもが土の中で自然に寄り添って成長する様子と、明和班の皆さんが互いに協力し、親しくしている様子が重ねられています。
派手さはないけれど、大地に根を張り、静かに、そしてしっかりと結びつきながら育つじゃがいもの姿は、飾らない温かい友情や、確かな絆で結ばれた集団を思わせます。
この俳句は、明和班の皆さんの和やかな雰囲気や、互いを思いやる心が伝わる、心温まる一句と言えるでしょう。


2025.06.27今日の会食は「鶏肉の酢豚風」でした

ニラ食めば(はめば)
疲れ忘れる
夏の日々
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、ニラという身近な食材を通じて、夏の疲労を乗り越えようとする人間の営みと、それに伴うささやかながらも確かな喜びを描いています。五七五の音数律も整っており、読んだ時に心地よいリズム感があります。ニラを食べることによって得られる元気と、夏の風景が鮮やかに結びついており、夏の食卓を想像させるような温かい一句と言えるでしょう。


2025.06.30今日の会食は「鯵の竜田揚げ」でした

ふわカリの
食感嬉し
鯵竜田(あじたつた)
(長洋)

AIによる解説
この俳句の魅力は、何といっても「ふわカリ」というオノマトペ(擬音語・擬態語)を効果的に使っている点です。これにより、読者は実際に竜田揚げを口にしたときの、あの独特の食感を鮮やかにイメージできます。

そして、「食感嬉し」と、食べた人の喜びを直接的に詠み込むことで、読者にもその美味しさと幸福感が伝わってくる点が素晴らしいです。単に食べ物の特徴を述べるだけでなく、それによって得られる感情まで表現されているため、より共感を呼ぶ一句となっています。シンプルながらも、食感、味、そして感情が一体となった、味わい深い俳句と言えるでしょう。


2025.07.01今日の会食は「豚肉とピーマンの細切り炒め」でした

冬瓜や
ほてりを解きて
風巡る
(長洋)

AIによる解説
この俳句全体を通して、夏の炎天下で火照った体が、旬の冬瓜によって内側からクールダウンしていく心地よさ、そしてその清涼感がまるで風のように体中を駆け巡る感覚が鮮やかに描かれています。一句の中に、夏の暑さ、冬瓜の持つ涼性、そしてそれによって得られる深い安らぎと爽快感が凝縮された、情景豊かな一句と言えるでしょう。


2025.07.02今日の会食は「リクエスト献立」でした

リク献に
沸き立つ食堂
蜂ゼリー
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、リクエスト献立の日の食堂の活気と、そこで提供される特別なデザート「はちみつレモンゼリー」がもたらす子どもたちの喜びを見事に切り取っています。また、「蜂」という言葉が、食堂の賑やかさや、子どもたちがゼリーをほおばる様子を、まるで蜂が蜜に集まるかのように連想させます。明るく、楽しい情景が目に浮かぶ、心温まる一句ですね。


2025.07.03今日の会食は「豚肉と野菜の生姜焼き」でした

ツナ食みて
思索深まる
上弦の月
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、食という身近な行為から内省的な境地に至り、夜空の月と響き合うという、日常生活の中に潜む静かで豊かな思索の時間を描いています。ツナの素朴さと月の静謐さが対比されながらも調和し、作者の心の動きを鮮やかに表現しているのが魅力です。


2025.07.04今日の会食は「チキンソテーバーベキューソース」でした

夏半ば
シーザーサラダ
生まれけり
(長洋)

AIによる解説
暑い夏の盛りという季節感の中で、今や世界中で愛されるシーザーサラダが、まさにその時期に誕生したことへの驚きや感動、そしてその歴史への思いが読み取れます。単なる事実の羅列ではなく、シーザーサラダがこの世に現れたことへの、ささやかな祝意のようなものが感じられる句ですね。


2025.07.05今日の会食は「トマトソーススパゲッティ ナポリタン風」でした

七夕や
トマトソースは
恋の味
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、伝統的な七夕のイメージに、現代的で個人的な感覚を「トマトソース」という形で加えることで、読者に新しい発見と共感を与える一句と言えるでしょう。非常にユニークで、心に残る俳句ですね。


2025.07.07今日の会食は「ハヤシライス」でした

七夕の
星ハンバーグ
願いのせ
(長洋)

AIによる解説
七夕の賑わいと特別感: 「七夕の」という季語があることで、夏の夜の特別な雰囲気や、家族や友人と集まって七夕を楽しんでいる様子が想像できます。
遊び心と創造性: 「星ハンバーグ」という意外な組み合わせが、作者の遊び心や、七夕を自分たちらしく楽しもうとする創造性を感じさせます。
純粋な願い: 星ハンバーグに「願い乗せ」ることで、伝統的な短冊と同じように、そのハンバーグを食べながら願い事が叶うことを願っている、素朴で純粋な気持ちが伝わってきます。

全体として、伝統的な行事を現代の生活に取り入れ、楽しんでいる様子が伝わる、明るく微笑ましい俳句と言えるでしょう。


2025.07.09今日の会食は「キムチ炒飯」でした

旨辛い
キムチ炒飯
いい気持ち
(長洋)

AIによる解説
この句は、特定の季節を表す「季語」を使わない無季俳句ですが、それがかえって読み手に季節を問わずいつでも楽しめる料理としてのキムチ炒飯の魅力を伝えています。「旨辛い」という言葉が、食べ終わった後の「いい気持ち」へと直接繋がる、シンプルながらも力強い構成になっています。

五・七・五のリズムに乗せて、キムチ炒飯を食べたときの味覚(旨辛い)と心理的な満足感(いい気持ち)をダイレクトに表現した、非常に親しみやすく、共感を呼ぶ一句と言えるでしょう。


2025.07.10今日の会食は「白身魚のフライ」でした

皿の上
すべるフライよ
油の日
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、日常生活の一コマを切り取り、そこにあるユーモアや、五感で感じる特定の感覚(この場合は油っこさや滑らかさ)を捉えようとしています。「滑るフライ」という具体的な動きと、「油の日(=7月10日)」という抽象的な表現が組み合わさることで、読者に多様な想像の余地を与え、印象に残る句となっています。


2025.07.11今日の会食は「ほうれん草とベーコンのクリームソーススパゲッティ」でした

カニ入りの
クリームコロッケ
夏盛り
(長洋)

AIによる解説
この俳句からは、真夏の暑さの中で、熱々のカニクリームコロッケを食べるという、意外性のある情景が浮かびます。もしかしたら、冷房の効いた涼しい部屋で味わっているのかもしれませんし、夏の夜店で特別に手に入れた一品かもしれません。

「夏盛り」という力強い季語と、クリームコロッケの柔らかく優しいイメージの対比が、この句に独特の味わいを与えていますね。


2025.07.12今日はマララ・デーでした

マララの日
畝間(うねま)を覆う
夏草よ
(長洋)

AIによる解説
1.希望と現実の対比
「マララの日」が象徴する人類共通の普遍的な希望や理想(平和な社会、教育の機会均等)と、日本の畑で繰り広げられる目の前の現実、日々の営み(自然との格闘、雑草という小さな困難)を対比させていると読み取れます。世界規模の大きな課題と、足元の身近な課題が同時に存在していることを示唆しているかのようです。

2.困難に立ち向かう姿勢
マララさんが直面した命の危険を伴う困難と、農家が日々雑草と向き合う地道な作業は、スケールこそ異なりますが、それぞれの場所で困難に立ち向かう人間の営みという点で共通しています。雑草を抜くという小さな努力の積み重ねが、マララさんの活動のように、より良い社会を築くための大きな一歩につながる可能性を暗示しているのかもしれません。

3.生命の力強さ
「マララの日」は、暴力に屈せず、教育という希望のために力強く立ち上がった一人の少女の生命力を象徴します。一方、「畝間を覆う夏草」もまた、夏の太陽のもとで力強く繁茂する自然の圧倒的な生命力を表しています。この二つの生命の力強さが共鳴し、読者に深い印象を与えます。

このように、「マララの日 畝間を覆う 夏草よ」は、単なる情景描写にとどまらず、国際的な視点と身近な自然、そして人間の営みや希望、困難といった普遍的なテーマを巧みに結びつけた、示唆に富む俳句と言えるでしょう。


2025.07.14今日の会食は「鶏肉のマスタード焼き」でした

黒船の
刺激のようだ
マスタード
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、過去の歴史的な大事件と、日常的な味覚体験を結びつけることで、読者にユーモアと意外性、そして深い共感を同時に与える作品です。

「黒船」という言葉が持つ歴史的重みと、マスタードの鼻にツンとくるあの感覚が結びつくことで、「なるほど、確かにあの衝撃はマスタードの刺激のようだったのかも」と、読み手の想像力を刺激します。単なる歴史の描写に留まらず、その影響の「質」を感覚的に表現している点が、この句の魅力と言えるでしょう。

※1853年7月14日(旧暦:嘉永6年6月9日)は、浦賀沖に停泊していたアメリカの黒船艦隊4隻から、マシュー・ペリー提督らが久里浜(神奈川県)に上陸した日。


2025.07.15今日の会食は「6年1組のリクエスト献立」でした

リクエスト
食堂(じきどう)満つる
笑顔かな
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、聖徳大学附属小学校で行われている「リクエスト献立」の日の情景を、五七五のリズムに乗せて鮮やかに描いています。
この俳句からは、リクエスト献立の会食時、子どもたちの笑顔と活気で満たされた食堂の明るい雰囲気が伝わってきます。好きなメニューを前にした子どもたちの生き生きとした表情や、それを実現させた学校側の温かい配慮が感じられる一句です。


2025.07.16今日の会食は「豚肉のねぎ塩炒め」でした

豚肉の
ねぎ塩炒め
そよぐ風
(長洋)

AIによる解説
全体として、この俳句は夏の暑さの中で、美味しい食事と涼やかな風がもたらす心身の安らぎを描いています。美味しい料理を囲む幸せなひとときと、自然の恵みを感じさせる、とても豊かな一句ですね。


2025.07.17今日の会食は「鯖の味噌煮」でした

魚食べ
心と体
健やかに
(長洋)

AIによる解説
この句は、特定の季語を含んでいませんが、日常生活の中で手軽に取り入れられる健康法として、魚食のメリットをストレートに表現しています。リズムも心地よく、読んだ人に「魚を食べよう」という前向きな気持ちを促す力があります。
健康を願う気持ちがストレートに伝わる、清々しい句ですね。


2025.07.18今日の会食は「キーマカレー」でした

環境に
優しい大豆
未来食
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、五七五の音数律を意識しつつ、メッセージ性を重視した作品と言えるでしょう。環境問題への意識が高まる現代において、大豆が果たす役割の大きさを短い言葉で効果的に伝えています。未来を見据えた、希望に満ちた一句ですね。


一学期をまとめて一句…

2025.07.20

一学期
食卓囲む
笑顔なり
(長洋)

AIによる解説
この俳句からは、新しい環境での人間関係が少しずつ育まれ、食卓という温かい場所で心が通い合い、多くの笑顔が確かにそこにある情景が浮かび上がります。それは、不安や緊張を乗り越え、安心と喜びを感じられるようになった、充実した一学期の様子を写し取った、穏やかで希望に満ちた作品と言えます。特に、子供たちの成長や、新しい生活での家族や友人との絆の深まりを感じさせる、瑞々しい感性の一句だと感じました。

【おまけ1】

私が俳句を始めたのは、月1回参加している国語の学習会がきっかけです。本校の前校長である佐藤幸雄先生に、作句について教わりました。その学習会で生まれて初めて作ったのが次の俳句…

2025.06.01

夏の雨
すっと立ちたる
芋若葉
(長洋)

サツマイモの苗植えをしてから、なかなか雨が降らず、やっと降った喜びを表現した俳句です。この句をAIに解説してもらうと…


この俳句は、夏の恵みの雨が降り注いだ後、芋の若葉がまるで生き返ったかのように、勢いよくピンと立ち上がった生命力あふれる情景を見事に切り取っています。
短い言葉の中に、雨の勢い、葉の瑞々しさ、そして植物の力強い生命の営みが凝縮されており、読み手に清々しい感動と、自然の力への畏敬の念を抱かせる、優れた一句と言えるでしょう。

【おまけ2】

2,5年生の校外学習の際にお送りしたメールに、私の拙句を掲載しました。

2025.06.04(校外学習1日目)

望月の
校外学習
始まらむ
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、長野県佐久市(旧望月町)の特定の場所で、校外学習が今まさに始まろうとしている瞬間を切り取っています。
地名である「望月」を用いることで、地域の歴史や自然、文化といった背景が句に奥行きを与え、読み手は具体的な場所を思い浮かべながら、生徒たちの期待に満ちた表情や、これから始まる学びへのワクワク感を共有することができます。地域に根ざした、温かみのある情景が目に浮かぶ一句ですね。


2025.06.05(校外学習2日目)

目に青葉
校外学習
盛り上がらむ
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、目に眩しいほどに青々とした新緑の季節、校外学習という特別なイベントが今まさに始まり、これから大いに盛り上がろうとしている、その希望と活気に満ちた情景を描写しています。
自然の美しさと子どもたちの元気な様子が融合し、読み手にもその場の清々しさや楽しさが伝わってくる、明るく瑞々しい一句と言えるでしょう。


2025.06.06その1(校外学習3日目)

望月の
思いを胸に
輝かむ
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、佐久市望月町という場所への深い思いや、そこで得た経験・記憶を心の支えとして、未来に向かって自らが光り輝こうとする、強い決意と希望を詠んだ一句です。特定の地域への愛着が、個人の内面的な成長や、これからの活動への推進力となる様子が感じられます。


2025.06.06その2(校外学習3日目)

柴又の
再会間近
胸踊る
(長洋)

AIによる解説
この俳句は、「男はつらいよ」で知られる情緒豊かな柴又の地で、待ちに待った大切な人との再会が目前に迫り、その喜びと期待で胸が今にも踊りだしそうなほど高鳴っている、そんな心情を鮮やかに描き出しています。
特定の場所の情景と、再会を心待ちにする普遍的な感情が見事に結びつき、読み手にもその温かい喜びが伝わってくる、非常に心に残る一句です。

【おまけ3】

5月下旬から約2か月間育てたカイコから一句。

2025.07.14

桑を食み(はみ)
丸々太る
カイコかな
(長洋)

AIによる解説
この俳句からは、以下のような情景や意味合いが読み取れます。
生命の躍動: 桑を食べることで成長し、変化していく蚕の生命力と活動が描かれています。
自然の摂理: 蚕が桑を食べて成長し、やがて絹を生み出すという自然のサイクルを切り取った一句です。
観察眼: 作者が日常の中にある小さな命の営みに目を向け、その変化を的確に捉える観察眼の鋭さがうかがえます。
全体として、のどかながらも力強い生命の営みが感じられる、情景豊かな俳句と言えるでしょう。


いかがでしたでしょうか?俳句に親しむと、普段の生活の中にも新たな発見が増え、世界がより鮮やかに見えてきます。さあ、皆様も一緒に句作の世界へ踏み出してみませんか?

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