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2025.10.20
今日の会食は「鯵の西京焼き」でした [ 長谷川 洋 ]

今日の会食は、奥深く洗練された味わいの「鯵(あじ)の西京焼き」でした。甘くまろやかな西京味噌の風味に、鯵の上品な脂と旨みが溶け込んだ、まさに逸品です。


近年、魚介類は貴重な食材となりつつありますが、このような手間のかかった本格的な魚料理を会食でいただける「聖徳の子」たちは、大変恵まれているといえるでしょう。

また、本日の献立のうち、特に目を引いたのは具だくさんの「のっぺ汁」です。厚揚げ、里芋、人参、ごぼう、こんにゃく、椎茸、さやえんどうといったさまざまな具材が、和の滋味深さを感じさせる味わいをつくりあげていました。
特に里芋は、とろみの元としても重要な具材として、その存在感を放ちつつ、他の具材を優しく包み込み、汁全体にまろやかさと深みを与えていました。

ちなみに江戸時代において「いも」といえば、一般的に「里芋(さといも)」を指していたそうです。里芋は、日本では縄文時代後期にはすでに栽培されていたとされる最も古い歴史を持つ芋で、他の芋類が普及するまでは、芋類の代表格だったそうです。
さらにいうと、千葉県はその里芋の生産量ベスト3に入ります。


里芋の
箸から逃げる
とろみかな
(長洋+G)

【AIによる解説】
のっぺ汁は、里芋や根菜類などを煮込み、里芋自身や片栗粉でとろみをつけた汁物です。「ぬっぺい」が語源ともされ、まさに里芋の「とろみ」が主役の料理です。
この句は、そのとろみが最高潮に達した状態、つまり箸で掴もうとしてもツルリと逃げてしまう様子を捉えています。これは、他の具材の旨味と一体化し、汁全体を覆う里芋のぬめりの強さを象徴しており、秋の豊かさと、汁を囲む温かい団らんの様子を想像させます。
2025年10月20日


里芋畑は、その大きな葉から、独特の風情を醸し出しています。いつか「聖徳の子」農園で、里芋もつくってみたいと思います。

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