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2019.11.15
#学校行事
「ボーイングSTEMプログラム」特別授業が行われました(その2)

サイエンスショーが終わると、本校の特色でもある食堂にて、スタッフのみなさんに会食を召し上がっていただきました。「いただきます」の前に、全校児童で「歓迎の歌」を歌いました。博物館の皆さんが、思わずスマホで動画を撮影していました。


会食の後は、本校の特別室「礼法室」にて、お茶の体験を和室で行いました。見神先生が抹茶をご用意して、和菓子をおいしくいただきました。


午後は、5年生はワークショップ「宇宙服を作ろう」に挑戦しました。10グループに分かれて、ワークスペースで試行錯誤の時間を80分予定していましたが、それを20分もオーバーするほどの盛り上がりでした。


人間をマシュマロに見立てて、宇宙服の素材となるビニール手袋やテープを使ってマシュマロを保護します。それが、宇宙空間に見立てた真空容器の中でも傷つけないことが条件として出されました。


そこからは、細かい指示を出されることなく、自分たちで話し合いながら一番うまく出来上がる方法を考えながら進めていくことがSTEMの神髄といえます。


手袋をヒト型にきれいに作ったグループ、テープをぐるぐる巻きにしてがっちりとマシュマロを守ったグループなどオリジナリティあふれる様子が見られました。


できあがったら、そのマシュマロを真空装置の中に入れて、マシュマロは無事かどうかを確かめていきました。中には、真空容器の中で真空をつくると大きく膨らんでしまったグループや、元に戻すとすっかり縮んでしまったグループがありました。


児童の感想を紹介します。
「人類が「飛行機」の発明にたどり着くまでや、宇宙服の実用化までたどり着くには、いろいろな発見、長い年月を経てできたものだと改めて知ることができました」
「どのようにすれば真空から身を守れるのかを考えて、実験をするのがとても楽しくて興奮してしまいました」
「真空状態(宇宙)の中で、無事でいられるかを自分たちで考えたのがミッションみたいで楽しかったです」
「人間は宇宙服がないと大変なことになるんだなと思いました。宇宙服を作る人は、何度も失敗をして正解を見つけるんだと思い、尊敬しました」
「マシュマロは真空だと空気がぬけてへこんでしまうということに気づきました」
「宇宙服には、酸素袋とおさえが必要であることがわかりました」


6年生は体育館にて、「探査ローバーを作ろう」に挑戦しました。前や後ろ、左や右に動けること、地面に置かれたものが条件として出され、探査ローバーの模型を作成します。


完成した探査ローバーをコントローラーで操縦します。はじめは、その説明を真剣に聞き、6年生も5年生と同じようにグループで課題解決に取り組みました。


途中で伺った話を紹介します。アメリカの小学生も真剣にこの課題に取り組み、うまくいかない場面に出くわすと涙する児童もいますよと学芸員の方が教えてくれました。


この組み合わせは動きが早いね、とみんなで協力して組み立てていきました。


最終的には、体育館の真ん中に置かれたステームジャンク(宇宙のごみ)を拾うロボットを作る課題でした。出来上がったグループのみんなは、本当に楽しそうでした。


6年生の感想を紹介します。
「私の班では、ロボットをつくってスペースジャンクを拾うことができました」
「気づいたことは、工夫をすれば、ロボットで物を持ち上げることができることです」
「ヒントをほとんどもらえなかったのですが、チームで個別のものをつくることで発想力が鍛えられたと思います」
「ワークショップでは、これはどうすればいいだろう?と頭を動かす運動になりました」


完成にたどり着かなかった児童でも、やりがいのある課題に挑戦する機会はとても貴重な経験となりました。大勢のスタッフの皆さんのおかげで、充実した一日となりました。


最後に児童の感想で締めくくります。
「ボーイングの皆さん、こういう体験ができて、よかったです。このプログラムを作ってくださり、ありがとうございます」


これからの未来を担う児童にとって宇宙のことや科学技術に興味を持つことは本当に大切な機会なのだということを改めて感じる一日となりました。これからも算数、理科をはじめ、充実した授業に取り組んでまいります。

(教頭/寺本健司)

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