夏休みに「社会科教育法」のZoom講義を受けてから、「社会科」に対する興味関心が高まっています。
新しい学習指導要領になって社会科に加わった4年生の単元に、「自然災害から人々を守る活動」「県内の伝統や文化」があります。
その視点で、身近な博物館を見てみると、また新たな発見がありました。
こちらは八千代市立郷土博物館です。入館料無料!
明治時代の印旛沼です。当時、利根川増水時に印旛沼への逆流が発生し、しばしば洪水被害をもたらしていたそうです。大正11年(1922年)にやっと水門が完成し、逆流を防ぐことに成功したとのことです。自然災害から人々を守る活動・・・まさに「社会科」の領域です。
印旛沼の開削工事は、江戸時代から行われています。パネルには「享保改革の一環として」とあり、歴史が急に身近に感じられました。
さて享保の改革を主導したのは?
・・・8代将軍の徳川吉宗でした。
安永・天明の開削では、費用負担したのが「長谷川新五郎」とあり、これまた急に身近に感じられました。天明6年の利根川の大洪水や、工事の最高責任者の老中田沼意次(たぬま・おきつぐ)の失脚により工事は中止となったそうです。
さて田沼意次の失脚の理由は?
天明3年の浅間山の噴火による飢饉や、天明6年の利根川の大洪水などがその理由だそうです。
参考:田沼政権が倒れた理由
大洪水の原因が、火山灰が川底に堆積したためというのも、これからの教訓となりそうです。
天明期、新川と花見川はつながっていませんでした。(ローカルな話ですみません)
「県内の伝統や文化」の題材がここにもありました。特に注目したいのは「佐山の獅子舞」です。保存・継承について考えていきたいです。
※毎年9月23日開催ですが、今年は中止。
佐山の獅子舞の動画YouTubeはこちら。
これはオマケ。印旛沼にいた怪獣だそうです。遭った人は「即死」というのが恐ろしい。
みなさんも、地域の博物館・資料館を訪ねてみませんか。地元の小学生よりも、その地域に詳しくなるなんて、カッコいいと思いませんか。