2020年の「筑波山」、2021年の「鋸山」に続く、2022年の新春登山は「筑波山」でした。
標高877mの低山ですが、深田久弥氏の山岳随筆、「日本百名山」に掲載されている100座のひとつです。
駐車場は、市営筑波山第3有料駐車場(1日500円)を利用。民間の駐車場だと1時間500円のところもあるので注意。ここでトイレも済ませましょう。
駐車場から登山道まで615m歩きます。
筑波山神社の随神門をくぐります。この後、拝殿(標高270m)で登山の安全祈願をしてもよいでしょう。
筑波山神社のご神体が「筑波山」なので、筑波山自体が神社なのです。
拝殿に向かって左手奥のケーブルカー乗り場方面の登山口を目指します。
御幸ヶ原コースを登ります。鳥居をくぐって、出発進行!
登山口から御幸ヶ原(標高800m)まで、約90分とありました。距離にして約2km。拝殿からの高低差530m。
こんな山道が続きます。
普段、運動していない人には結構キツイかもしれません。
だいぶ体も温まってきました。
適度な間隔で、休憩所があります。でもまだ先は長いので、休みすぎないほうがよいでしょう。
中腹から山頂にかけて見られる「斑れい岩」。複数の割れ目が特徴的です。
御幸ヶ原まであと700m。
杉と岩の組み合わせが印象的な景色です。
御幸ヶ原まであと500m。
登りやすい階段になりました。
御幸ヶ原は目の前です。
御幸ヶ原到着!登山口から約90分。しばらく展望を楽しみます。
筑波山には2つの山頂があります。まずは男体(なんたい)山頂へ。
途中、結構険しいです。
男体山頂(871m)に到着。男体山御本殿にはイザナギノミコトがまつられています。
男体山からの眺め。
御幸ヶ原に戻り、もう一つの山頂の女体(にょたい)山頂に向かいます。
3月下旬から4月下旬にかけて、カタクリの花が見られるそうです。
名物の「ガマ石」。これも割れ目が特徴的な班れい岩です。
まもなく女体山頂。
女体山頂(877m)に到着。女体山御本殿にはイザナミノミコトがまつられています。
頭部の保護も兼ね、ニット帽着用。
女体山頂からの眺め。以前は、この岩の先まで行けましたが、今は柵があっていかれません。
女体山頂から少し戻ると、ロープウェイ乗り場方面に向かう道があります。以前、娘が幼稚園生のころ、ロープウェイで「つつじヶ丘駅」まで行き、「迎場コース」という緩やかなコースで筑波山神社に戻ったことがあります。
岩の景色を楽しみながら、御幸ヶ原に向かいます。
御幸ヶ原に到着。食事処がいくつかあります。
せっかくなので紫峰杉を見学に。
途中、ブナの巨木もありました。
紫峰杉の巨木です。写真左下の人と比べると、その巨大さが分かります。
紫峰杉のすぐ近くに男女川(みなのがわ)の源流がありました。凍っていました。
御幸ヶ原に戻り、展望台へ。
やっと昼食です。筑波山名物「つくばうどん」。まろやかな味わいでした。
アウトドア気分を満喫したい方は、バーナーエリアへどうぞ。小型バーナーなら使用可だそうです。
12:30に下山開始。こんな山道が続きます。
御幸ヶ原コースは、途中、ケーブルカーを見られるスポットがあります。
登山口近くのケーブルカーの「宮脇駅」です。
登山口に戻ってきました。御幸ヶ原から約70分。
筑波山神社は参拝客で賑わっていました。この時間帯、筑波山神社に向かう車で渋滞がおきていました。
筑波山地域ジオパーク(石岡市、笠間市、桜川市、つくば市、土浦市、かすみがうら市)は、2016年9月9日に日本ジオパークに認定されました。
「ジオパーク」は、保護・保全が目的の「世界遺産」と異なり、教育普及や地域振興も目的としているところが特徴的です。
以前、「まめ記者講習会」でお世話になった筑波山ホテル「青木屋」。眺めのよいお風呂があります。
お土産には、車で少し下ったところにある「沼田屋」の「カリントウ饅頭(まんじゅう)」がおススメです。
期待通りのカリカリのおいしさです。試しに1個、すぐ食べてみてください。
その姿から、火山と間違われやすい「筑波山」ですが、マグマが地下で冷え固まってできた岩石が隆起してできた山なので、火山ではありません。
筑波山地域の地形や地質をてがかりに、大地の成り立ちや、そこに暮してきた人々の営みについて調べたくなりました。
筑波山登山の装備は、運動ができる格好&運動靴でも大丈夫ですが、前日までの雨や雪でぬかるんでいる場合は全く条件が変わります。天気のよい日を選んで登りましょう。すべって転ぶと大変なので、少しでも雨の恐れがあれば、別の日にしましょう。
軍手や飲み物などの準備も忘れずに。