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2021.12.02
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校技「一輪車」 本年度の取り組み

聖徳大学附属小学校  校長 三須 吉隆  
保護者の皆様におかれましては、日頃より本校の教育活動にご理解ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。2学期もいよいよ最後の月、12月に入りました。学校とともにご家庭でも、今自分たちにできる感染症対策をていねいに続けてくださっているお陰で、大きな事故等の報告もなく、今日を迎えることができました。
現在、全国的に新規の感染者は減少傾向にありますが、海外の事例等を踏まえますと、新型コロナウイルスに関わる状況はまだまだ予断を許さない状況です。引き続き、高い意識での危機感、警戒感を持って感染症対策に万全を期し、慎重に内容、形態を構築して、授業・行事を進めております。このような状況の中、11月は、附属小学校の校技ともいえる「一輪車」に、各学年、本年度ならではの取り組みを実践いたしました。全校をあげての「一輪車大会」の開催は、まだ難しい状況でしたので、2学年ずつ、1・6年生、2・5年生、3・4年生と、合同学年での大会を実施いたしました。行事を通しての子どもたちの成長に繋がるようにと、企画から、子どもたちの準備・練習、そして本番、事後指導と、感染症対策を講じた上で、様々な工夫を凝らしての取り組みを展開いたしました。
それらの実践の中から、今回は、3・4年生の取り組みについて、第4学年主任の吉田郁夫教諭に、企画から本番に至るまでの過程や、指導に込められた思いを語っていただきました。

「みんなが楽しめる一輪車大会」
今年の一輪車大会は2学年ごとに行いました。3・4年生は、11月16日に実施しました。目標は、「みんなが一輪車大会を楽しむことができる」です。まだ乗れない人も活躍できるにはどうしたらよいか、子どもたちといっしょに考えました。そして、二つの工夫をすることにしました。

一つ目は、「選抜リレー」と「パレード」の代表選手にならなかった人も、全員が役割を一つ担当することです。司会進行や審判、補助、放送、準備運動の仕事です。プログラムを決めたり、放送の分担をしたり、それぞれ担当ごとに準備を進めていきました。

二つ目は、「30mスプリント」を「補助ありの部」と「補助なしの部」に分けて実施することです。クラス分けをすることで、乗れない人にも新しいモチベーションが生まれることを期待しました。本番では、それぞれ今の自分のレベルでできる全力を尽くそうとする姿が見られました。

そして、さらに、もう一つ新たな工夫を加えました。明和班で活動する新種目を取り入れることです。「明和班30m団体スプリント」です。スピードではなく、転ばないように手をつないでいくもので、出発するときに班のメンバー全員で独自のかけ声を出すことにしました。本番では、アイデアあふれるかけ声とともに、前向きにゴールを目指しました。仲間からたくさんの拍手をもらい、そのとき班の絆が深まったと感じた人もいました。

大会終了後は、「振り返り」にしっかり時間をとりました。「リレー」でアドバイスの声をかけ合ったことが心に響いたことや、「パレード」での練習を本番で表現できた喜びなど、各学級でお互いの「振り返り」を伝え合いました。役割(司会・審判・補助・放送・準備運動)では、みんなの役に立つことができたという達成感を味わった人がたくさんいました。

~児童の「振り返り」より~
「相手とのきずなを大切にする」
今日の一輪車大会は、3年生と4年生だけでやりました。今日は4年生がいろいろとやらなければいけません。それは、今月の生活目標である「責任を果たす」だと思いました。司会の人が言った通り、明和班はきずなだと思いました。リレーは、最後まであきらめない青チームも、他のチームも素敵だと思いました。スプリントは、3年生が応援してくれてとても心強かったです。おかげで一位になれました。パレードは、失敗してもあきらめない自分が、正直すごいと思いました。

「明和班活動は、人と関わりたいという気持ちを育むのに有効な体験活動である」と、あらためて実感した行事でした。主体的に企画・準備・振り返りをすることを意識して、さらに活動を続けてまいります。

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