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2023.06.01
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運動会の「振り返り」

聖徳大学附属小学校
校長  三須 吉隆

保護者の皆様におかれましては、日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。本日より6月。一学期もあっという間に中盤に入ります。

5月14日の運動会では、ご参観誠にありがとうございました。保護者の皆様に、ご理解と沢山のご配慮ご協力をいただきましたお陰をもちまして、本年度は「全校行事」として開催することが叶いました。感謝申し上げます。前日も雨、そして次の日も雨であったことを考えますと、開催日当日は天候に恵まれたとしか言いようが御座いません。こうして開催が叶った今、子どもたちの積み重ねてきた頑張りを披露し、やる気を発揮できる機会を得られた有り難さが身にしみます。赤組も青組も、そして、どの学年も、全力で競い合う姿、まさに全身で表現する姿が、躍動感に溢れ本当に素敵でした。心から感動いたしました。4・5・6年生の係活動のキビキビとした姿も、頼もしく素晴らしいものでした。運動会の成功を支えてくれました。

運動会後は、皆でやり遂げたこの体験を、一人ひとりが「振り返り」にまとめました。

子どもたちの「振り返り」から、いくつか紹介いたします。

・ぼくは、せんばつりれーをするとき、のこっているちからをぜんぶつかって、がんばりました。(1年)

・だんしんぐたまいれは、おおきくおおきくできてうれしかったです。(1年)

・50m走ではいっぱいれんしゅうして、1いになれてうれしいです。母の日に、とった赤いリボンをあげました。(2年)

・わたしのせいちょうしたところは、じぶんのことだけでなく、ひとのおうえんができるようになったところです。(2年)

・わたしは、こんかいのうんどうかいで、みんなで「力」をあわせればどんなこともできると思いました。(2年)

・とちゅうであま雲が出てきたので、みんなでおいはらったら、あま雲がこうさんするようににげていきました。(2年)

・うんどう会で「みについた」ことは、自分が今できる全力のしせいでかい会しきのお話を聞けたこと。「話を聞くしせい、だいせいこう」と思ってうれしかったです。つぎのうんどう会でも「しせいめいじん」をつづけたいです。(3年)

・わたしはダンスを笑顔でおどったことで、みんなに笑顔をおくれたと思います。(3年)

・「みんなでできたはじめての運動会」何よりうれしかったのは、全学年で運動会ができたことです。(3年)

・みんなが全部の種目をしんけんにやっていたので、私もがんばろうと思えて、最後までしんけんに全力でやりとげることができました。(4年)

・先生と仲間と本番に向けてたくさん練習することができて良かったです。(4年)

・赤組が負けてしまいました。でも、自分にも問題があったかもしれません。どこがかというと、今年ぼくは、係で、運動会中ずっとじゅんびをしていて、応えんが足りなかったかもしれません。来年は両方気合いを入れてがんばります。(4年)

・たくさん練習をして作戦を立て勝つためにいっぱい努力しました。今までつみ重ねてきた練習をむだにしたくないという気持ちでのぞみましたが負けてしまいました。でも、とても楽しくていい勝負でした。(4年)

・印象に残っているのは赤組からのエールです。エールをしっかり青組に送ってくれたので、「青組も負けないくらい送ろう」という気持ちになって送ることができました。(5年)

・選抜リレーの6年生はやっぱり速くて、転んだ後も転ぶ前と同じくらい速かったので、痛いのにすごいなと思いました。(5年)

・応援団で赤組の応援を全力でしたことが一番心に残っています。その理由は、ふだんならこんなに目立つ係はさけていたのに、やろうと思ったからなので、これは成長したと言えます。(5年)

・今年の運動会は全学年が本気で応援し合った白熱の運動会でした。来年は僕が団長になって全員を引っ張りたいと思いました。(5年)

・いよいよ本番の時は、お父さんやお母さんが見ているので練習よりさらに全力を出し切れました。(5年)

・ソーラン節のフリを覚える時、少しあきらめかけたけれど、本番ではきちんと踊れました。あきらめない力が成長したと思います。(5年)

・種目が続いて疲れている中でも、練習の時よりも全力を出し切れた(100%を超えられた)と感じています。これはみんなで力を合わせ一生懸命やったからだと思います。そして応援することが一番大切だと思います。応援するとやる気が出て勇気も出てくるような良いことがあります。このように運動会は沢山の大切なことがあるから、来年もさらにこの大切さを磨いていきたいと思いました。そしてこれは他の行事にもつなげていきたいと思いました。(5年)

・久しぶりに全校で行うことができました。みんなでやった方が明和班リレーもできて、盛り上がり、楽しかったです。明和班のみんなが一生懸命走って協力してくれたので、早く着くことができました。(6年)

・ソーラン節を覚えるために家でもたくさん練習したので、本番おどり終わった時の拍手がうれしかったです。(6年)

・明和班リレーのおかげで班のみんなとさらに仲良くなれた気がしました。私は応援団なので、エールでみんなのやる気が上がり、すごくうれしい気持ちになりました。(6年)

・応援団ダンス、頑張りました。朝練習の時、「班長!」と、毎朝、班の4年生が来てくれて、班員との仲がどんどん良くなりました。運動会後、いつも通り先生にあいさつをしたら「応援団のダンス、感動したよ!」と言われて、嬉しかったです。(6年)

・運動会はもちろん楽しかったけれど、運動会までの準備期間が運動会と同じくらい楽しくて、運動会の終わった今が、運動会と比べて退屈に感じているのかもしれません。でも、高学年になってから、いつもの授業や勉強が運動会のように楽しくなってきました。なぜだかは私にも分からないのですが、先生方のおかげかと思っています。(6年)

これらの「振り返り」からは、活動に対する、その学年ならではの捉え方、心の動き、「運動会」を通して、子どもたちの心と身体が成長している様子が伝わってまいります。

「振り返り」とは、「成果と課題」を意識してまとめていく学習実践です。今回であれば、「運動会」という学習を通して「自分はこんなことができるようになった」「今までの自分だったら、ここまで頑張れなかった」のような成果、自分自身の向上的変容・成長や、仲間や上級生の頑張りに気づき影響を受けたことを、自ら振り返り自覚すること。また、「今回の取り組みはここが残念だった」「さらにこうすれば良かった」のような課題に気づくこと。「振り返り」は、やり遂げた自分に自信を持つことにつながり、次の学習に向けての意欲につながるものです。

それぞれの学年の発達段階で、そして一人ひとりに、全く違う「振り返り」があります。正解は一つではありません。これからも様々な学習後、「振り返り」を重ね、子どもたちの成長につなげてまいります。

さて、次は、いよいよ「望月校外学習」です。保護者の皆様も、お子様とともに、ご家庭でのご準備、体調管理をよろしくお願いいたします。

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