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2023.07.01
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再開が実現した、「望月校外学習」

校長  三須 吉隆

本日より一学期も最後の月、7月となりました。保護者の皆様におかれましては、日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。6月には、子どもたちに一つでも多くの豊かな体験・学習をと願い、新たな実施策を構築し、念願であった宿泊行事、『かすがの森』での「望月校外学習」を実施することが叶いました。子どもたちは期待感を膨らませて臨み、一つひとつの体験・学習を純粋な気持ちで喜び、取り組んでいました。それぞれの心の中には新たな思い出が生まれたことと思います。

保護者の皆様からは、「望月校外学習」終了後、しおりを通して、沢山のお言葉を寄せていただきました。あたたかく励みになるお言葉をいただき、支えられていることを実感いたしました。心から感謝申し上げます。

保護者の皆様からのお言葉からいくつかご紹介いたします。

・生まれてから初めて、お家を離れて2泊のお泊りでした。お友達と遊んだり、6年生のお兄さんお姉さんに面倒をみてもらって楽しく過ごせたようで安心しました。
・お友達と一緒なら、苦手なお野菜もがんばって食べてみるチャレンジ精神も垣間見えました。この3日間を通して、クラスのお友達に様々なことにチャレンジしてみる勇気をもらい、また集団で生活することの楽しさを教わったような気がします。
・親元を離れて、学校の先生や先輩、友人たちと自然の中で過ごした「楽しかった」の言葉の中に深いものを感じます。
・遊興施設で遊ぶ楽しさとは違って、様々な感情や体験を通して得た喜びや自信、不安と、そして安心、信頼、感謝。たった数日で帰ってきたのに成長していました。
・参加する前は不安そうな表情だったのが、帰ってきて開口一番、「楽しかった!来年も行きたい!」と言っていたのが印象的で、成長を感じました。
・5年生の行動から学ばせていただきまして、これからは、何でも素早く行動するようにしたいという目標を持てましたので、頑張ってほしいと思います。
・お土産を買う時、本当に欲しいものを買うと家族の分が買えなくなってしまうので、我慢したことも、一人でも夜眠れたことも、とても頑張ってきたんだと思いました。また来年はもっともっとお姉さんになって帰ってくるんだろうなと感動しました。

・お兄さんお姉さんに優しくお手伝いをしてもらった経験をすることで、自分が上級生になった時に下級生に親切にすることができる様になるのだと思いました。
・弟たちに買ってきてくれたお土産を渡している姿を見て、何を買ったら喜ぶのかよく考えて選んでくれた姿が想像できて、とてもうれしかったです。
・帰宅後の大きいかばんの中がとてもきれいに整頓されていて、服もタオルも全てきれいに畳まれていて、驚きました。行きと同じくらいにきれいでした。
・日記の中に、友達との協力や会話があり、人との関わりが深まってきた様子がみられ、とても成長を感じました。毎日を余すところなく楽しんでいた姿が浮かんできて嬉しくなりました。
・初めての体験も普段は消極的な息子が全力で楽しめたこと、環境が変わるだけで新たな発見がありました。苦手な食べ物も6回完食し、自信に満ちた顔で報告してくれました。
・初日から帰るまで全てが楽しく過ごすことができ、来年は下級生の面倒を見て飯盒炊爨をしたいと言っていたのが印象的でした。1年前の校外学習帰宅時との大きな違いを、成長を、感じることができました。

・「思い出ベスト5」が自分自身のことだけでなく、周りを含めた内容になっていたことに大きな成長を感じ、心底嬉しかったです。『お友達とずっと一緒にいたい』と思える学級運営、環境作りをしてくださっていることに、感謝しかありません。
・2年生のお姉さんとして関わってあげることができるか、行く前から何かと練習していました。飯盒炊爨で、5年生2人で「私がとぐから、お水を量ってね」と役割分担してやったという話を聞いて、お姉さんの姿に驚きました。家庭の中では親が口うるさく言ってもやらなかったことでも、学校という場、下級生や同級生と一緒に何かすることで子どもの成長を感じることができました。
・1年生の時以来の思い出の地で、たくさんの楽しい思い出ができて、喜びが伝わってきました。特に明和班の2年生を気遣う温かさが感じられました。僕の炊いたご飯を美味しいとおかわりしてくれて、僕のおかわりする分がなかったくらいだよと嬉しそうに話していたのが忘れられません。明和班は本当に素敵な活動だなと心から思いました。
・とても疲れて帰ってくるのではないかと思っていましたが、バスから降りてきた時の顔は疲れの見えないとても爽やかなものでした。そして迎えの車に乗った後の第一声は、とても嬉しそうに「2年生と仲良くなったよ!」でした。下級生のお世話を通して感じた責任感や達成感はとても良い経験になったと思います。
・低学年の時はただただ体調を崩さないことやホームシックで泣いているのではと心配でしたが、今は全身で喜びを感じてこられたことが文章からも溢れていて、親としても嬉しい限りです。校外学習の醍醐味は明和班での活動です。1年生の時、班長さんたちに本当にかわいがってもらいました。その恩を、今自分の班の子たちに返せたでしょうか。
・おぎのやの釜飯は完食したら持ち帰れるということで、行く前から苦手な食べ物も食べる練習をしていました。誇らしげに釜を見せてくれて、たくさんの成長を感じました。

・年下のお子さんを「かわいい」と思う気持ちと、お世話と観察に余念がない気配が感じられる日記だと思いました。帰宅の途でもたくさん話してくれましたが、日記には載っていなかったことで成長を感じたこと、やはり信じていた通りの子だったと安堵し嬉しかったことがありました。
・家から心配でもあり楽しみにしていた班長の役割。どの場面でも班長らしく優しく接することができ、1年生から嬉しい言葉が聞けてよかったです。ほっとして喜び、力になったでしょう。望月での体験は生きていく中で大切なことばかりだと思います。

今回の「望月校外学習」が、保護者の皆様にとっても、振り返ると成長を感じられる価値ある行事となったことが伝わってまいりました。あたたかいご支援とご協力に感謝いたします。

7月のこの時期は、どの学年も一学期の総まとめを意識し、子どもたちが達成感を味わいながら進めるよう学習・生活に取り組んでおります。子どもたちが日常の様々な場面で、「自分ができるようになり成長したこと」を確かめ、それをお互いに認め合い励まし合い自信を持てるよう導いてまいります。一日一日を大切に学校生活を進めてまいります。

『会食について』

本年度は会食について本来の姿に戻すべく、慎重に、順を追って進めております。
現在、4・5・6年生が、各学年週2回ずつ、食堂での会食を実施し、配膳の仕方、片づけの仕方等をていねいに学び、身につけているところです。

実際に食堂で、有田焼のお皿や器を主とした食器に向かい、配膳としてキャスターワゴン内のトレイで自分の明和班のテーブルまで運ぶこと一つを取っても、初めて行う子どもたちにとっては緊張する大変なお仕事です。お料理がのせられているお皿を大切に扱うと重さが増すことも実感しているところです。今4・5・6年生一人ひとりが本当に一生懸命に学び、身につける努力を重ねています。自信を持ってやり遂げるには、もう少し練習を積み重ねる必要がありますので、1学期終了まで、この形を継続いたします。

2学期の中で、1・6年生、2・5年生、3・4年生の各2学年が、週2回ずつ食堂での会食を実施。そして、適切な機を見て、全校が一堂に会しての明和班での会食の再開へと進めます。
この食堂での会食に関わる働きが、4・5・6年生にとって「下級生のために役に立てた」と実感できる成功体験となるよう進めてまいります。

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