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2023.10.02
#校長室だより
ICT教育の推進「iPad活用学習実践」

聖徳大学附属小学校
校長  三須 吉隆

暑さも少しずつ和らいでまいりました。保護者の皆様におかれましては、日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。今、子どもたちは10月14日(土)、15日(日)に開催されます「聖徳祭」舞台発表に向けて準備・練習を開始し、大変意欲的に取り組んでおります。どうぞ皆様からも、激励のお声掛けをよろしくお願いいたします。

さて、本年度も、各学年iPadを授業に取り入れての指導を、専科授業も含め、様々な場面で展開しております。9月13日(水)~9月15日(金)に実施いたしました「4年生 勉強合宿」におきましても、勉強合宿の新たなプログラムとしてiPadを活用した学習実践を展開いたしました。

本年度「ICT教育推進特別委員会」の 委員長として、中心となってICT教育実践の構築に当たっている、4年1組担任の粟谷泰知教諭に、今回の学習実践への取り組みについて記してもらいました。

本校でも本格的にICTを活用した教育活動に取り組みはじめてから、約1年が経ちました。各学年の実態に合わせ、授業や行事の中で様々な方法で活用してまいりました。その中でも今回は、先日4年生で行ってまいりました「勉強合宿」での活用についてご紹介いたします。

「勉強合宿」は、中学受験へ向け学習の意識を高め、学習の方法を学ぶ目的で毎年4年生全員が参加し、成田市にあります「ホテル日航成田」で2泊3日の日程で行われてきました。本年度は、中学受験へ向けた学びに加え、「相手に伝える力」、「仲間と協働する力」など、現代社会において必要な力を身につけてほしいという考えのもと、iPadを用いてプレゼンテーションを行う学習も取り入れました。

プレゼンテーションの題目として、「伊能忠敬と佐原の街並み」を設定しました。そこで、1日目に伊能忠敬記念館や佐原の街並みをまわる社会科見学を実施いたしました。その中で子どもたちはiPadを用いて写真を撮ったり、メモを残したりして学びを記録しました。

2日目は、あらかじめ決めていたグループごとに1日目の見学で自分が残したメモを伝え合い、整理しました。そのあとはプレゼンテーションの資料作りです。iPadをそれぞれが効果的に活用し、整理した情報を相手にわかりやすく伝えるために、どのようなスライドにしたらよいか話し合っていきました。iPadを用いることで、それぞれが簡単にスライドを作ることができます。また、グループ内の共有も容易なので、作ったスライドをグループのメンバーで見合い、深い話し合いを通して、さらに完成度を高めることができていました。とても熱心に取り組んでおり、夕食の時間がきてもスライド作りを続けたいという声が多く上がっていました。

3日目には発表会がありました。自分たちが作りあげたスライドで発表を行います。発表会の前には子どもたちはとても緊張した面持ちで発表練習をしたり、スライドの確認をしたり最終調整をしました。そして、いよいよ発表会の時間です。どのグループも個性的で見ごたえのある発表を披露してくれました。

発表後には、「ふりかえり」の時間を設け、今回のプレゼンテーションを通した学びをグループごとに確認し合いました。そこで子どもたちからは、始め「達成感を感じた」という声が多く上がっていました。その後、話し合いが進むと、「もっと声を大きくすればよかった」や「このスライドはもっと見やすくできた」などといった反省のコメントがたくさん出てきました。ふりかえりの後に、「もう一度練り直して発表したい」と子どもたちの方から声が上がっており、学習の深まりを感じました。

今回はiPadを活用してプレゼンテーションを行う学習について紹介しましたが、これ以外にも日々たくさんの実践が本校では行われております。iPadを活用し、さらなる深い学びを求め、教職員一同研修を積んでまいりたいと思います。

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