今日から聖徳学園系列の「光英VERITAS中学校・高等学校」の新学期もスタートしました。今年、本校からは7名が中学校に入学します。
その光英VERITAS中高の正門を入って左手に、巨大な現代アート作品があります。
風や水で動く彫刻作品で有名な、新宮晋(しんぐう・すすむ)の「伝説の国」(1987年)という作品です。見るたびに、プロペラのような部分の位置が微妙に変わっていることに気づくことでしょう。
「現代アートは分からない…」と、よくいわれることですが、そこで諦めないで、「なぜこれをつくったんだろう」「なぜここにこれがあるんだろう」と、考えてみてください。
キュレーターで、金沢21世紀美術館第4代目館長の長谷川祐子(はせがわ・ゆうこ)氏は、著書『「なぜ?」から始める現代アート』の中で、「「なぜ」の減少とともに私たちの想像力や感性の領域はどんどん不自由になっていった」と述べています。
現代アートを見た時、「分からない…」と思考停止しないで、「なぜ」「なぜ」と問いかけてみてください。きっと思考のトレーニングになることでしょう。
ちなみに新宮晋の作品が一堂に会する、風のミュージアムが兵庫県三田市にあります。一度行ってみたいと思っています。