教員ブログ

HOME学校生活教員ブログ電卓で遊ぼう「倍々計算」 [ 長谷川 洋 ]
2020.05.04
電卓で遊ぼう「倍々計算」 [ 長谷川 洋 ]

ちょっと前、中学年の先生たちの間で話題になったのが、曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)の話です。


豊臣秀吉が「好きな褒美をやる」と新左衛門にいったところ「この広間の畳に、1畳目は米1粒、2畳目は2倍の2粒、3畳目はその倍の4粒、というように、2倍、2倍と米を置き、広間の100畳分全部いただきたい」とこたえたそうです。大したことないと思い承知した秀吉は、後で計算して青くなった…というお話。


では実際何粒になるのか…100畳分だとあまりにも大きな数になってしまうので、ここでは30畳分で計算してみましょう。


大きな数の計算といえば「電卓」。世の中パソコンの時代ですが、手軽な電卓は結構便利です。同じ計算を繰り返す「定数(じょうすう)計算」の機能を使ってみましょう。


式は1×2×2×2×…なので定数は「2」。電卓のキー「2」を押します。


次に「×(かける)」キーを2回押します。定数が2だから2回押したのではなく、2回押すことで電卓に「定数計算だよ」と教えてあげたのです。


次に元の数(=かけられる数)「1」を押して


「=」を押します。答えは「2」。2畳目の米粒の数です。


後はひたすら「=」を押すだけ。3畳目は「4」


4畳目は…「8」


10畳目で…「512」


なんと20畳目で50万粒を超えます。


25畳目は1000万粒を超え…


30畳目で…5億粒を超えます。

米俵にすると約200俵。秀吉も青くなるハズです。


そして40畳目で表示しきれずエラー

倍々計算の恐ろしさを痛感しました。


では30畳目までの合計は何粒になるでしょうか。30畳目を計算した後、「GT(グランド・トータル)」キーを押します。なんて便利なんだ、GTキー!


ただしGTキーは「=」の後の数値を集計する機能なので、最初の「1」は含まれていません。なので1を足します。

30畳目までの合計10億7374万1823粒。約400俵也。


足し算、引き算、割り算の定数計算もできます。ただしCASIOの電卓とそれ以外だと定数の固定方法が異なることがあります。

CASIO以外の場合…

「定数だよ」と電卓に教えるとき、「÷」を2回押すのではなく、「÷」を1回押した後に「=」を押す。


詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

【電卓の使い方シリーズ】その④ 定数計算

電卓を活用して、算数・数学を違った角度から楽しむのも一興かと思います。


<オマケ>

電卓だと1÷3×3=0.9999999…と答えが違うのはナゼ?

一覧へ戻る
TOP